2015年5月30日土曜日

駒ヶ根メンテナンス

13年目のメンテナンス&セットも無事に終了。駒ヶ根宝剣岳登山口にある、森と水のアウトドアゾーン公園内にあるクライミングウォールです。
利用料は300円!
とても過ごしやすい気候と環境。
ピクニック感覚でクライミング以外も楽しめます。
穴場といってもいいでしょう。

セッターの皆さんお疲れ様でした。
N川さんも長年大変お世話になりました。これからも旅を楽しんでください。ありがとうございました!

2015年5月26日火曜日

もっと南の国から9

ついに、
わが社のゴールデン2ウィークスも終了です。
昨年は9日間の西表島滞在。
今年はまったく同じように13日から島に入りプラス5日間。
これにはいろいろ理由があり、�昨年の御神木では帰る間際に紅い奴のサイズアベレージが大きくなっていった。�採集数が多くなっていた。
などの続きを(もっと大きくもっとたくさん!)見てみたかったこと。
まあ、ただの強欲ですなあ(笑)
神様はよく見ていて、今回は14日間中、晴れたのは前半7日間。雨6日間。そして最終日は曇りのち時々晴れのち雨という感じ。気温も関東より寒くて26度マックスぐらい。
昨年の9日間は全日晴れ、そして高温。ヒルもハブも皆無。
今年は後半に7.8匹のヒルくっつく。

さて、
紅い奴の3年目のそれなりの考察。
まず御神木の推移。
昨年までは行けば必ず採れる100%の確立。
今年は4回行って2回それぞれ1♂採れた。50%。
御神木エリアでは昨年までの実績のある立ち枯れ2本が倒壊していて当然ヌル。また昨年2♀採れた「♀の木」は今年はヌル。
新たに出現した新しい倒木で1♂。
かなり古いけど樹高5mほどの立ち枯れで1♂。
このエリアでの総合成績は4日通って3日採集なので75%の確立。

いっぽう別の有名な山にある有名な立ち枯れに今年は6回登山。
全体的にはそのうち3日採集。
他の目的もあったので雨の日も3日登っているので、それは採れなくて当然かもしれない。
晴れの日3日のうち有名な立ち枯れで採れたのは2日間。実質的な確立は66%。
他には昨年まで自分的には採れなかった木で2♂。

こうして数字だけ追うと、やはり3年間の追跡調査ではまだ結果が出せるような裏付けがないように思える。
3年目の節目で偶然見つけた御神木の成り行きをひとりそっと観察して区切りをつけたかったけど、また来年来ないといけないような結果に終わってしまって非常に困っている(笑)

紅い奴は有名な虫なので多くの愛好者が興味を持っているだろう。不特定多数の採集者が入ると、ささやかな疑問や探求心を満たすような状態ではなくなる可能性が高いので大変申し訳ないけど、まだ他人に教えることないだろう。
有名な山で出会ったふたりのプロはもうあの立ち枯れはオシマイだね、とおっしゃっていたが本当にそうなのかな?
理由が聞けなかったのでなんとも言えないけど、プロだからそう易々とは教えてくれないだろう。
自分は一介のミーハーな虫が大好きなアマチュアだけど、この紅い奴の生態ははっきりいってまだまだ分からないことばかりだ。
今回でよりいっそう謎は増している。

その昔、発生木を見つけ出して根っこまで掘り返して100以上の成虫幼虫を採集した記事があって興奮して読んだ記憶がある。今回ももちろん発生木は発見したいと探していた。万が一発見できたら壊さないで毎年観察したいと思っている。叩き壊したらもうそれでオシマイ。
山を造成してゴルフしている人達とやってることは全く同じになってしまう。

汗だくになって、ヒルに咬まれながら蚊やアブとかに喰われながらヤブをかき分けていくのは本当にシンドイ。
でもその先に「いるんじゃないか?」「御神木があるんじゃないか?」とワクワクしながら汗をかくのは本当に楽しい。
特に西表島は山は低くても非常に複雑な地形と森の深さは本州には見たことのない厳しさだと思う。
屋久島も相当深くて険しいけどちょっと質が違う気もする。

まとまりなくなったけど、たぶん来年も行かないとイカン気持ちが大きい。
もっと他の島も攻めたいけど、なかなか休みが取れないからなー。
まあ忙がしいのは本当にありがたいことなんで、仕事あっての昆虫採集という道楽もできるというもんでしょう!

明日からまた頑張りますので、皆の衆、よろしくお願いいたします!

2015年5月25日月曜日

もっと南の国から8

いよいよ明日は最終日。
今日で連続6日間雨が降り続く。
こうなると、ムシトリも頭打ち。
なんどか全身濡れそぼりつつも紅い奴のきまぐれを期待して山に入るけど、やっぱりぬるぬる。
木が濡れていると、というか雨が降っているとやはり奴等はどこぞでふて寝しているようだ。
カッパ着てヤケクソ?でビーティングしている虫やさんたちをあちこちで散見。
自分もダメ元で叩いたり掬ったりしてみるけど、雨の重みかなんと竿2本がシャカる。
もう何年も使っていたものだから仕方ないといえば言えなくないが、ド貧果に追い討ちかけるかような 事態にさすがに凹む。

気分転換!

島でツアーガイド見習いを始めた教え子に連絡とり、ちょっと時間が空いた隙にカヌーに乗せてもらった。
生まれて初めてのカヌーツアー。
久し振りに上半身の筋肉を使えて、しかも回転数をあげるとぐんぐん水面を走るので気持ちよい!
もちろんただでは漕がない。
ネットをもって、川岸の良さげな当然誰も叩いていない枯れ枝や花を掬う(笑)
しかーし、非常にアンバランスなのでうまくはなかなかいかない。
そして、当然雨のなかなのでなにも入らなかった。うーん、残念。
往生際が悪すぎか?

夜は近所の飲み屋でガザミを新婚さんと堪能する。
旨すぎる!
コクというか、地味が深すぎる!

しばし楽しい夜を過ごせて良かった。
T夫妻、これから大変だけど、若い力を合わせて頑張ってくださいね!
応援してますよー!
まだまだこの島には来ますのでそのときはまたよろしくです!

さあーて、最終日ぐらいは雨降らないでね、お願いいたします、イリオモテの神様!

2015年5月23日土曜日

もっと南の国から7

梅雨入り4日目。
今朝も未明からの豪雨で目が覚める。
やることないのに仕方なく起きる。
10時ぐらいまで宿でグダグダグネグネして精神と時の部屋で身体をよじる。
とにかく動きたいので、
どしゃ降りの中、東部へドライブ。
山はまったく見えず。
道は所々冠水していて、道端の斜面がいくつもの滝を演出。
本州なら確実にどこか地滑りしてそうなヤバイ水の出方。
西表島は基本的に八重山地方で予報されているが、それはすべてとなりの石垣島が基準になっているので、けっこう違う。
今回は特に誰か強力な雨男女が来ているのか?悪い方に違ってる。
この3日間の総雨量は相当なものでしょう。

このあとの晴れ間がきたらそれこそなんでもかんでも飛びまくって賑やかになるんだろうが、予報ではあと5日間ぐらいはずっと雨。
帰国の日まで忍耐の日々が続きそう。

2015年5月22日金曜日

もっと南の国から6

梅雨入り3日目。
明け方未明の豪雨の雨音で目を覚ます。
その後もずうーっと降る。
降って降って降りまくる!

夕方、止む。
すぐに行動。
虫はひとつも採れなかったけど、
ムシトリする虫やふたりに会う(笑)
みーんな考えることやること、似てるわ!

特に写真はないので、天然記念物のセマルハコガメのマントリング連続写真で。


大きいのはたくさんいるけど、今日初めて小さい小亀を見つけた!
直径5センチぐらいの。
子供はまるでミドリガメみたいに平たくて丸い。
小亀写真は暗すぎて撮れませんでした。すんません。
今度見つけたら撮っておきまーす!

もっと南の国から5

ついに。。。

入りました梅雨入り

今朝から雨。

ずうーっと雨。

しとしとぴっちょん。

しかも朝より気温がどんどん下がってお昼過ぎには21度台にまで。
昨日まで手の甲から汗を吹き出しながらの毎日だったので、はっきりいって寒い!
北風も強くてとてもじゃないが虫は飛ばないし活動も鈍いだろう。
それでも何度も山に入ろうかと、ダメ元で、本当にダメなのを確かめたい気持ちがなくはなかったけど、その度にしとしとぴっちょんがザーッ。
意気消沈。
たまりまくった標本整理をする。
あと、暇なのでボックスライトトラップの改良型をいくつか試作。
やっぱりなにかしてないと落ち着かない(笑)
明日こそは雨だろうが山中に残置したままの2号と3号のバッテリー交換と新しいトラップ場所の成果を確かめに登らないと。

それでも毎日朝から夜中までフルに狩りをしていたので、宿での沈澱はかなり苦痛。
ということで環境省西表島野生生物保護センターに初めて出掛ける。
入館は無料で主にイリオモテヤマネコを中心にいろいろ展示されている。
学芸員?の方々もちょっとした質問に丁寧に答えてくれて好感度高し!
また分からないことがあるド雨のときに行ってみよう。

これからしばらく毎日雨の予報にウンザリするけど、まあ、昨日までが毎日良かったので、お天道様のなすがままに受け入れるとしよう。
あと5日間しかないけど、必ず雨の止み間にチャンスはくるはずなのでジッと狩りの瞬間を待つとするか。待機しつつもまた来年へのステップとなるような新規探索ポイントを思案中!

しっかし、

キター!

という感じですなあ〜
しとしとぴっちょんさんよお

2015年5月20日水曜日

もっと南の国から4

ついに!


やりました!



あこがれのキンケビロードをスイーピングでおとしました!
しかも、
ペアで!
いやあー
もう嬉しい!
今夜もオリオンが旨いぜ(笑)

ピカピカの金色。
どうしてここまで金色なのよ?
これが本州にいたらきっと昔の人はこいつのサヤバネで屏風とか指物細工していたんだろうなあ。

いやはや3年越しの願いがかなって本当にうれしい!

今日は他にも初物があって、クビアカアメイロふたつ。ハッタアメイロひとつ。ヤノヤハズひとつ。
初ではないけど昨年採っているイシガキクワもひとつ今年初。

どれも狙ってというよりはがむしゃらに網をシバキ続けて何千回、という感じなので、偶然なものばかり。
ただ偶然も必然にできればしてみたいので、明日以降はリピートできるかどうかに挑戦ですなあ。

あの金色は標本箱を埋めたくなりますわ(笑)

あと、3の訂正。良く見たらイリオモテコブバネサビではなくヨコスジサビでした。残念。
図鑑がないのでなかなかWeb環境も良くないので調べるのも精度が落ちますなあ。
まあ、いまはとにかくどんどんガムシャラに採って採って採りまくるしかないので、まあご勘弁を!

他にはイリオモテヤマネコのうんちを2ヶ所で発見。
匂いを嗅いだらやはり猫特有の匂いがしてました(笑)
もしかしたら飼い猫のかもしれないけどね!
島の飼い猫も猫力高そうだからなー(笑)

40キロ走行の安全運転で今日も明日も頑張りますぜ!

もっと南の国から3

ついにホリデーの半分が終了してしまいました。
うーん、これからカウントダウンかあー、と考えるとちとネガティブ。いやいやフツーに考えればとんでもない長期休暇なのでまだまだがんばんないと!

ムシトリは、まあ順調といえば順調かな?
昨年と、一昨年、7年前の同時期しか知らないので、まあほとんど比べるものもないぐらい知らないようなものですが、今年はちょっと虫の数が少ないよーな?
採れている人は採れているのだろうけどね。

今回の目標であるキンケビロードとニッポンムネヒダはカスリもせず。
多いとされているムネマダラ八重山亜種ですら。。。
前記2種は石垣島では容易らしいのですが、あえてここで採りたいものです。

非力ながらも毎晩ライトトラップもやってますが、ウスバが飛んでくるといつもドキッとする。スピニもポツポツと飛んできてくれるのでうれしいのは確かだけど、あまりに全体的にカミキリの数が少ない。
やはり非力だからだろうか?
昨夜はヒロオビオオゴマフとムネモンアカネトラ、イリオモテコブバネサビが飛んできてくれてもちろん初の採集なのでまあそれなりに結果は出ているのかな?

ところで昨夜に更新したブログがあまりに誤字脱字や間違い多いので、宿に帰ってから編集し直そうとしていたらワケわからんことになってめんどうなので削除しました。

まあ基本的にどーでもいーよーな内容なので、ボツ!
連写はまた復活するかも?

明日からの天気予報はずうーっと雨マークII
ついに梅雨入りか!?




セマルハコガメは西表島にはたくさんいます!
かわいいので毎日ついつい手にとって観察してしまいます(笑)

ヤマネコの新鮮な足跡も良く見ます。夜間に道路脇に消える姿もなんとか見れました!これで3回目。

カンムリワシはまだ若い個体でしたが、威風堂々とシャバを見渡していました。

写真の世界では昔から、花の写真を撮るようになると人間として末期を迎えた証と言われてました。
自分もついに!
ハイビスカスがキレイだったのに、撮った後にハッ!と思い出して少しガックリ。
まあ初老なので仕方ないのかな(笑)
自然のなかにいると、自然と人間のステージが表れてしまうのかもしれませんね!


すべてを受け入れて、後半戦も頑張りますよ!

2015年5月17日日曜日

もっと南の国から2

ということで、西表島生活も順調にスタート!
毎日晴れていてとにかく暑い。
天気が良いともったいないので毎日登山、という日課は去年とまったく同じ。
朝はホリデーなのでゆっくりと9時頃出発ですが、現場の習慣とは恐ろしいもので、まずは正午まではひたすらムシトリ。正午きっかりに腹がグーグー鳴って山のなかでお弁当。
そのあとは特に3時休憩などはなしで「始まりがちょっと遅いから残業しなくっちゃ!」という感じで6時に下山。

シャワー浴びたらすぐに夕飯食べて、日没前には夜勤に向けて出発(笑)

南国は日暮れが遅いので、本格的に本命が飛び始めるのは9時、いや10時ごろからかな。


この日のために頑張ってきたので1日も無駄にはしたくないのですが、なかなかどうして眠かったりちょっと休みたくなるのが情けない。

今年は初めて○ド○山頂上まで行ってみました。
島の中学生は遠足で登るそうですが、普通の虫やでもちょっとためらう人のほうが多いのでは?というぐらい気合いの要る登山でした。
その登山道の入口少し入った辺りが虫やポイントですが、そこまででももキツク感じる人は多いみたいです。
やはり島の人は人間力が高い!

ところで今年は山のあちこちで大胆に立ち枯れ木を切り倒している現場に遭遇。
なかには朝にはあったものが夕方にはなかったりと。しかもかなり太い木を切りまくっているところをみるとアレ狙いなんでしょうか?
自分はまったく人のことは言える立場ではありませんが、あからさま過ぎるのは地主や管理者に対して明らかにケンカ売ってんのと同じこと、ぐらいのことは普通の大人は分かるものだけど、虫やの人の一部には目先の欲望に周りが見えなくなるとっつあんぼーやも居るみたいです。
自分の専門分野での経験からいうと、地主や管理者にそんな行為が見つかったら速攻立ち入り禁止ですね。
永久に。

人の庭の木を切りまくっていると同じことですから。
お願いだから挑発的な材採集は控えて欲しいものです。

あっ!
せっかくのホリデーが辛気くさくなっちまった!

毎日毎日サウナの中のような山のなかで汗を吹き出し、宿の麦茶をガブガブ飲んで、ムシトリする!
なんという極楽極致(笑)
飯は旨いしオリオンも毎晩ガブガブ(笑)
そーです。
有名どころばかり狙いな自分ですが、昼も夜も順調に狩り出来てます!
紅いのはマイギネス更新のサイズを確保。
トゲウスバは昨夜にペアで確保!

なかなか忙しいのでブログも書くひまないですが、がんばりまーす!

2015年5月14日木曜日

もっと南の国から1

ということで、
台風6号をしのいで、台風一過の早朝に再び南西に向かってジェットストリーム!

実は

昨日からわが社は本格的なゴールデン2ウィークに入りました!

半年前からスケジュール調整し、チケットも超早割でゲット。

そして!
西表島へ。



今年で4回目、3年連続で同じ時期に来ました。
なぜかというと、
おととしに偶然見つけたベニボシカミキリの御神木の、亜熱帯地域における植生または腐朽遷移の推移をこの目で確かめるためです。
コムズカシク書きましたが要はおんなじ木で3年目も採れるのかなあ?という素朴な疑問からです。
あとは、
ベニボシカミキリの単純に採れる確率をどうしても知りたかったからてす。

昨年は行けば必ず採れるという奇跡の御神木状態でした。
打率10割り以上!
しかし、状態はかなり腐っていて良くない。のに、なぜかほとんど♂ばかりがペタペタとくっついていました。

だから、どうしてもその最後の状態というのを知りたかったのです。
とくにどうってことのない理由ではありますが、どこのステージで集まるのかそれとも見向きもされなくなるのか?
些細なことかもしれませんが、いちアマチュアとしては自分の目で確かめたかったなんだか重要事項になってしまったのです。

さっそく船降りてすぐにレンタカー借りてすぐに現場へ突入。
新しい倒木で1♂ゲット。
しかし肝心の御神木では、やはり想像してきたことだが、腐朽はかなり進んでいた。
そして3年目で初のヌル。

予想していた映像が、実際に目の前に広がっていると、なにか違和感を感じる。

夜は西表島でほぼ初めてのライトトラップも行う。

以前は大珍品だったヤエヤマコクワガタの♂が2つも降ってきた!

初めて見るが、どうも昔バスク地方で採ったバラレリスパラレドというオオクワガタの仲間でヨーロッパ地方の超普通種に良く似ている。

こんなに簡単に採れてしまって良いのだろうか?

いーんです!

そんなものですムシトリは(笑)

どんなに思い入れあったって、それはその人の勝手。
彼らは彼らの都合で動いているので
たまたまタイミングの良い人だけが良い思いをするのがムシトリの世界。

まあ、
それでも、
そらなりのダメダメな経験から工夫や研究、努力とかしないとダメなのはどこの世界も同じことです。


タイミングを逃さない、予測出来るようになるときっともっと楽しいんだろうなあ(笑)

さあさ、
マイホリデーがはじまりハジマリだよ!

2015年5月12日火曜日

南の国から番外編

むふふ



一夜明けて、夢見心地(笑)

オキナワホソコバネカミキリ
通称(たぶんこれから)タマキイ

全長は29ミリ。
ホロタイプより大きいけど乾けば28ミリぐらいに縮むかな?
前胸は思ったより張りだしはなくちょっとゴツいぐらい。

普通の人びとにはこれがとてもカミキリとは思えないでしょうな(笑)

本当にどうして姿も飛び方もハチに擬態しているんだろうねえ?
自然界には実はどこかに鏡でもあるのだろうか?
それとも仲間同士で、いいねえ!けっこう似ているよ!
なーんてやってんだろうか?(笑)

2015年5月11日月曜日

南の国から4

ボルバカさんでのセットを挟んで前後3日間づつ、合計6日間にわたるヤンバル探索は本日無事に終了しました!
結果から先に言うと、最後の最後、野球なら九回裏のツーアウトフルカウントからの、
サッカーなら延長戦後半14分、といったところでしょうか。
ついに!




今回の目標だった8段虫の
オキナワホソコバネカミキリ
ゲットウ!


最後まであきらめないで粘った甲斐が、珍しくありました!

低温、濃霧時々雨、強風、
あらゆるネガティブ要素があふれていてもフライトタイムギリギリまで粘っていたら、ヤンバルの神様がごほうびをくれました(笑)

まさにハチのごとく飛んできて、とにかく怪しきはすべてネットインしてきて確認する作業の中で、ちょっとばかし違う飛び方してたなーと思ったらまさに月刊むしに昨年発表されていた写真のヤツが激しく暴れていた!

もういいとしこいたおっさんが、心臓バクバク、手指が震え、頭の先から足の先までブルブルッと電気が走る体験なんて年に一回もないだろう。
いや、
あるか。
例えば、心筋梗塞とか、脳溢血とかか(笑)


ともあれ採れてしまった!



まあいろいろここにいたるまでは5日目の探索で大きく進展し、いまの段階ではあまり公言出来ないけど、偶然出会った緒先輩方にいろいろご教授いただいたおかげです。
もちろん現場を見つけたのは自分の実力ですが、どれだけいつ頃どんなふうに採れてきているかという貴重な情報を現場で教えてくださいました。
ありがとうございます!
で、
結果から言うと、
8段虫のグレードは、
2.3段ぐらいがいまのところ適正かな?と修正します。

では、このハチに擬態したカミキリの仲間は日本ではカミキリ屋の中では抜群の人気を誇り、過去何十年も幾多あまたの採集名人が沖縄で探索したのに見つからなかったのか?
昨年発見発表されてから実質的に最初の一般採集家解禁の年にして伝え聞いたところだと少なくとも3桁の数が採集されているとか。
たまたま今年が爆発的に当たり年だったのか? それとも素晴らしい発生木が近くにあったからなのか?
局地的であれ太古の昔から相当数存在していたのにも関わらず偶然見つからなかったのか?

来年以降、たくさんの採集家がゴールデンウィークに訪れるだろうけど、答えは毎年少しずつ解明されていくんでしょうなあ。

まあ少なくとも多くのカミキリ屋の妄想を増大させてくれたのは間違いない!

今日採れたのは♀なので、来年以降は雄を採りに来よう!

UVLED○ッコロスもなかなか良い結果を残してくれたので、これからのシーズンは非常に楽しみ!

昼も夜もフルタイムでムシトリするのはしんどいけど、クライミングに比べりゃあ体力疲労度はほとんどゼロなので楽なものだ。多少寝なくても全然大丈夫(笑)
やっぱりクライミングやっていて良かったなあ、体力と気合いだけは付くから(笑)



つづく

南の国から3

ヤンバルに戻ると曇りの天気予報はまたしても快晴!
自称晴れ男というコクサイO可能一家がすぐ近くのビーチリゾートに滞在しているおかげかもしれない。

自分で見つけたネキポイントは2日続けて独りで張り込む。
唯一、明らかにカミキリの飛翔をネットの射程外に発見する。本命のネキファミリーの飛び方に良く似ているが、乱視の自分には自信はない。
他には相変わらずハチやトンボがやたらぶんぶん飛んでる。
あまりに待機時間が長いので眠くなったり揺らぐこともある。しかし微毛がまだフサフサの美しいウバタマムシが2つもネットイン出来たので、ここは正しい吹き上げポイントということを確信できた。

夜はライトトラップ。
夕方の宵の口に晴れていた空が無風で非常に重くて湿った空気に変わり、絶好のムシムシナイト!
1年に1度見るか見ないかというようなあらゆる虫が大量に乱舞。
カミキリもたくさん飛んできたが特に変わったのはいなかった。
ヒゲナガゾウムシの仲間で初め見るのがペアで飛んできてそれが一番嬉しい。
しかしいつも思うことだが、これだけの種類の夜行性の甲虫や蛾は昼間はいったいどこでどうしているんだろうか?
見てみたい、というか探さないとだけど。
うーん、
やっぱりこの趣味はわかってないことややってみたいことが無限にある!